Japan’s secrecy law

"Quand on enferme la vérité sous terre, elle s’y amasse, elle y prend une force telle d’explosion, que, le jour où elle éclate, elle fait tout sauter avec elle. On verra bien si l’on ne vient pas de préparer, pour plus tard, le plus retentissant des désastres."

Émile Zola (1840-1902)

(Extrait de la lettre "J’Accuse... ! Lettre au Président de la République, M. Félix FAURE")

(When truth is buried underground, it grows and it builds up so much force that the day it explodes it blasts everything with it. We shall see whether we have been setting ourselves up for the most resounding of disasters, yet to come.)

(Excerpt of the letter "I accuse... ! Letter to the President of the Republic, M. Félix FAURE")
on tanakaryusaku.jp website:【秘密保護法】 人権団体が懸念表明 「法の支配が及ばない」

 

[Translation and notes © Shelley Temchin and Jean-Max Guieu, Georgetown University, 2001]

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応用力におとる日本人 *** 「OECD国際成人力調査」

通称・金持ちクラブ。

経済協力開発機構(OECD)加盟国が行っているPIAACやPISAなどの国順リスト調査結果は、国の威信がかかっている。政治的な責任が問われるから、不面目な恥ずかしい結果は公表しづらく、できればいちゃもんをつけてごまかしたい。逆にいい結果は、誇張したいという各国の裏事情があるようだ。

OECDに限らず国際調査結果を見ると、世界のどこにも完璧なユートピアの国はないとあらためて感じる。

日本はどうだろう。どうも関係者から聴いた情報と日本の文部科学省・報道発表内容との間に、ズレがあるように思う。

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中学生・高校生にもわかる「経済成長」にしがみつく日本社会の愚かさ

最近、GDPや成長戦略という言葉を、よく聞くでしょう。それって、何だか知ってますか?

GDPは国内総生産です。一年間、あるいは一定期間内に、国内で生産されたすべての財/製品やサービスを合計したものを、GDPといいます。

ところで。GDPが上がることは、日本という国が豊かになることでも、みんなの所得が年間150万円増えることでもありません。GDPがのびるのは、日本や世界中の人々が健康で幸せになり、貧しい人たちや自殺する不幸せな人が減ることでもありません。もちろん、お金持ちと、貧しい人との差がちぢむことでもありません。

無理してGDPを上げようと思えば、たくさんの人が不幸せでうつ病になり、治りにくい難病にもなり、ネット販売でお薬をバンバン買って、長期入院したりすると「経済成長率を上げる」ことができます。世界一の地震国に原発を次からつぎへと建てたり、刑務所をドンドン増やしても、GDPは上がります。また、台風や竜巻で被害にあった地域を復こうしたり、放射能で汚染された地域を「除染」する費用も、「経済成長」として足し算されます。

どうして大人たちが(皆じゃないですよ。ごく一部の大人だけですよ)、こんなバカげた「経済成長」にこだわっているかと言うと、物を測定する「ものさし」や基準が、クルッてるんですね。社会の豊かさや進歩度をはかる尺度に、欠陥があるからです。

 

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人権としての水へのアクセス。水をめぐる争奪ドキュメンタリー

最近、すぐれたドキュメンタリー映画を立て続けに見ました。その一つが“Bottled Life”です。配給会社が後でいい日本語タイトルをつけるでしょうが。無理やり日本語にすると、「ペットボトルに入れられた命、生活、暮らし」とでもいいましょうか。

ペリエ、サンペレグリノ、ヴィッテルなど、70品目以上のミネラルウォーターを幅広く手がける世界最大の食品メーカ・ネスレ(Nestlé)をめぐるドキュメンタリーです。スイス人ジャーナリストRes Gehrigerが、本社、アメリカ・メイン州、パキスタン、ナイジェリアなどを取材し、ボトルウォーター・ビジネスの戦略・実態にメスを入れてます。自国スイスに本部をおく巨大多国籍企業のひずみを、スイス人が告発し複数の映画賞を受賞した労作です。

メイン州では、当企業による商用用途としての水資源の(無制限)利用確保とその拡大、地域住民との水をめぐる攻防、水源の荒廃、地元の女性活動家たちの活躍などを描写。

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日本人の歴史的健忘症

私の好きな田辺聖子さんが「楽天少女通ります」(角川春樹事務所、2001年)中で、戦争を次のように回想している。

「・・・楽観的な父が、〈この裏まで焼けたんやから、もうここらは空襲来まへんやろ〉というのへ、そうでんな、とはかない空だのみしか、すがるものはなかった。父は更に、〈偉いサンもそないアホばっかりやおまへんやろ、そのうち、なんぞええ条件で仲直りの手打ちにもっていくのん、ちゃいますか〉

・・・(中略)・・・。母は男たちの話を陰で嗤う。

〈仲直りいうもんは、勝ってるほうがいうもんや。初めに勝ってるときにいうたらよかったのに〉

そしてまた、

〈偉いサンは無責任や。アカンとなったらすぐ投げ出してホカの人に押しつける。若いもんいっぱい死なして〉

母が批判するのは、首相がこの時期、めまぐるしく交代したことだろう。近衛、東条、小磯、鈴木。リアリストの母は結局、お偉方も父の楽観主義も信じていず、衣類そのほかを荷造りしてせっせと岡山へ疎開していた」 (89〜91ページ)。

「すでに盟邦ドイツは降伏しているのに、鈴木貫太郎首相は一億玉砕を唱えていた。その暗示はどれだけの人に効いたろう」 (94ページ)。

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Herman: A cake of friendship that takes 10 days for preparation

This is about Herman, a recipe given by Céline. It never occured to me that there is such a cake that requires ten days for preparation! What’s even more amazing is there are people who happily take ten days to prepare such a cake!!

I thought that it is a sort of “intangible heritage of humanity.” Even if the UNESCO does not declare it, I would endorse my recommendation. It is a cake of friendship from Alsace, France. Is it called the cake of friendship because you need to think of Herman all the time, take care of it for ten days, and then share the Herman dough with your friends? Or maybe, as Herman stays in your kitchen for ten days, it certainly becomes your very good friend! Probably, the former explanation is the right one, as the latter implies that you eat a quarter of your friend in the end. Whatever interpretation can be given, Herman is special. Remember. A key to successful cake baking is respiration: Herman’s steady breathing. Also, it needs to stay out of a fridge. I imagine that it is something similar to cheese making in a cave.

Ladies and Gentleman, here is Céline’s recipe of THE Herman!

Herman

My name is Herman. I am also called a bread of friendship, and I am from Alsace. I am a fermented food, made from natural stuff. You need to take care of me for 10 days in order for me to become an adult.

Herman takes some fresh air after its journey

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小倉先生とジェシー

先日、初めて小倉昇先生にお会いした。先生は居合道範士八段、剣道教士七段。全日本剣道連盟参与でいらっしゃる。

場所はフランスのベルサイユ。3日間にわたって開かれた研修セミナーに、欧州のサムライたちが200人ほど集まった。

大規模な居合の稽古を見学するのも、大人数の袴姿の外国人を見るのも、私には初めての体験。真剣な練習風景は、ことに圧巻だった。

小倉先生は大勢の大人たちを前に、噛んで含めるようにやさしく教えてらした。すごい経歴の人だからと構えていたら、思いのほか洒脱な先生だった。足さばきの練習で「みなさんのは送り足じゃなくって、引きずり足だよー」なんてコメントがとぶので、不謹慎にも私はケタケタ笑ってしまった。指導がおもしろいと、一日の疲労(徒労)感も残らない。

セミナーは朝から晩まで、小休憩を除いて丸一日続く。部外者には計り知れない、練修量。来る日も来る日も、倦まず弛まず居合を続けるなんて、「すごいなあ」と感じ入ってしまった。自分を発奮させながら、熾火のような情熱を燃やし続けるのは、何の趣味(仕事)にしても容易いことではない。

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思春期と暴力

昨年12月のバルセロナ。サグラダ・ファミリア (聖家族教会)付近の地下鉄ホームで電車を待っていると、嬉しそうに買ったばかりの本を袋から出して眺めている大柄のスペイン人青年がやって来た。本はイナゾー・ニトベのBUSHIDOと武術の写真集。本に触れたりページを開く眼差しに何かほのぼのとした愛情や善良さを感じる。微笑ましく眺めていると、その彼が近づいて来て「日本人の方ですか。僕は武術の稽古をしているんですよ」と話しかけてくれた。おでこと腹を押さえて「日本の文化や気の集中法はすばらしい」と言っているのが分かる。二駅ほどの間、片言のスペイン語で話して握手をして別れた。小さな出会いの締めくくりに握手をしようと手を差し出してくれる。南部人の暖かさを感じた。

彼のように、ヨーロッパに来てから武術大好き人に何人も会った。「そうだ日本は武術の国だったんだ」合気道に居合道、柔道、柔術、空手、剣道、弓術、なぎなた。日本の良さを、いつも海外で再発見する。

武道の好きな欧州人たちは、みんなおもしろい。どこかで「つながっている」という安心感も感じる。彼らの時間は武術が渡欧した時代のままで止まっているようで、彼らを通して当時の日本人の奥ゆかしさや品位、モラルを学ぶ。友人のベルギー人の小父さん(黒帯)なんかは、自分を宮本武蔵か誰かと勘違いしている時がある。日本にさむらいがいなくなっても、武士道は世界で活き続けてる。

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